個々の遺跡、神社、事柄の詳細は、ナビゲーションの各項目の検索ボックスを表示してご覧いただけます。記述はなるべく客観的なものになるように努め、私見はそれとわかるように明記したつもりです。

旅の始まり

かねてより歴史には興味を持っていました。学生時代の愛読書のひとつに『古事記』があり、その後は一般的な動向と違わず「邪馬台国はどこか?」などの本から入って、色々読み漁り、古史古伝なども読んでみました。

そんなある日、突然に地元の古代史に開眼したのです。それはまるで天啓のようでもありました。

ーそうだ。ここは、その方面ではちょっと有名な古墳群のあるところではないか!

それくらいは知っていたのですが、そういえば詳しいことは何も知らない…。調べると近隣では、大変大規模かつ重要な集落遺跡が発掘調査を終えたところでした。それが『印波国』のページの冒頭に据えた“台方下平遺跡です。千葉県成田市の遺跡です。

隣接する公津原古墳群、至近の龍角寺古墳群、『先代旧事本紀』に記載のある印波国造多氏族、彼らの創建した延喜式内社の麻賀多神社

そして何よりも、その現場が何度でも見に行ける程の至近にあるということに改めて気づいた驚き。

周辺は造成が進んでいるものの、まだまだ古代の様相を想像するに足る景観の残っている所です。

現地を見ることの大切さと感動を改めて実感し、「印波の古代王権」にどんどん傾倒していきました。

これが私の古代への旅の始まりです。

とりあえず気軽に現場を見ることの出来ない邪馬台国出雲、大和等は脇に置いといて…などと思っていたのですが、始めてみるとそれらは想像以上に、この東国の一地域に関わっている事を知りました。

勿論つながりは、更なる西や東、南北にも伸びて行き、地元の歴史などという生半可なものでは済まなくなりました。

これは導かれるように、時には追われるように辿った足跡の記録です。

遅遅とするとも少しづつ記事を増やして行くつもりです。断片がいつしか自ずと纏まって、一つの世界観を構築できればと思います。

 

※ 基本は「現地を見る」なのですが、遠方となると訪問出来ていないのが現状です。いづれ必ず訪れたいと思っています。

2017.8月